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フードコートに行くと、端っこの屋台のようなところにみんなが揃っていて、奥にはしっかりとおお鍋が置いてある。
「ちょっと!何あの大鍋!ちょっと小ぶりなのはいいとしても、クレープって書いてあんのに、鍋要らないだろ?」
「何を言うか!あの鍋の中にクレープ生地のもとがはいってるんだ!なんでも使える鍋!最高だろう?」
どう見ても大きめの梅坪にしか見えず、近くに行くとしっかりとユーリやルーカスに魅了された女性陣が大量にクレープを買っている。
「ぼったくり……」
「雪翔、その言葉は忘れて構わん」
「え?あ、はい……」
「結月さん、ここ遊園地ですよねぇ?着物以外で来いと言うからきたのはいいんですが、クレープ食べて帰宅ってことは無いですよね?」
「腹が減ったらそのパスの裏を見せたら食べ物も飲み物も全て無料だ。遊んできていいぞ」
私も行くがな!とクレープの売れ行きをみてからウキウキとジェットコースターに走っていく姿は大人なのに子供。
「冬弥さん、結月さんは放置でいいですから」
「ダメでしょう。野放しにしたら何かやらかすと思いますよ?ほら……」
早速一番前にとごねているので走っていくと、全員で乗ると言って聞かない。
「そうだな……面白そうだから雪翔、前に乗れ」
「僕!?ジェットコースターはあんま……」
話しているのに連れていくのが結月流。
しっかりと一番前に座らされた雪翔は既にガチガチ。
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