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「あ、みなさん乗ってください。ノアが来たので俺はノアと乗ります」
「だったら間に秋彪兄弟挟みましょうか。はしゃぐと思うので」
「はしゃぐか!兄貴は乗ったことないよな?」
「お前乗ったのか?この鉄の塊に」
「大昔に乗った。こんなに輪っかみたいにぐるぐるしてないやつ」
「秋彪さん、回る時に逆さまになりますけど……大丈夫ですか?」
「任せとけ!それより那智が逃げる!」
そろそろと後ろにさがっていく那智の腕をしっかりと掴んで離さない冬弥。
全員が何とか乗り込み出発。
カタンカタン──
斜めを見ると、雪翔は既に目を瞑っており、横のノアはキョロキョロと周りを見回している。
カタン──
ゴォーーーーーッ
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
雪翔の絶叫が聞こえ、後ろからはヒャッホーゥ!と秋彪兄弟の声。
ノアはしっかりと肩のガードを持って固まっている。
「おおー、回ったぁ!」
「いい景色だなぁ」
呑気な秋彪兄弟とは打って変わって、悲鳴から鳴き声に変わっている雪翔。
「もう嫌だー!うわぁぁぁぁ!」
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