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ナオヤは斬っても斬っても再生するアンデッドの群れにそろそろ
イライラがピークを迎えようとしていた。
そもそもナオヤはそんなに気が長い方ではない。
斬る度に核の場所が移動するので例え雑魚でも消耗戦は避けたかった。
「二人はまだか・・・?」
「ハァハァ・・・さっきより敵の数が増えてません~?」
「チッ・・・仕方ない、あまりここで魔術は使いたくなかったが・・・
スー、カイ達が行った方と別の道へ敵を集めるように戦えるか?」
「わかりました、なるべく!」
そうして大部分の敵を一箇所に追い込むとナオヤは両手に魔力を込め
洞窟に影響を与えないよう細心の注意を払って敵を氷で覆うように
剣を振るった。
豊富な経験と高い魔力混合の技術が為せる高度な技だ。
「おいっ大丈夫か?ふたりとも!!」
「カイ、遅いぞ。敵の動きを止めたから皆今のうちに出口へ走れ!」
少し遅れてナオヤも後を追う、氷が溶けるまでは追ってはこれないはずだ。
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