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チケットを受け取りナオヤはまじまじと見た。
チケットには”心繋がるトキメキスィーツ”と書かれていた。
なるほど、たまには兄弟水入らずで
スイートな時間を過ごしたいということか、
なんて可愛いんだ我が弟よ・・・
等と思い鼻の下が伸びそうになるも端正な顔を崩さないように取り繕う。
「勿論だ、でも一緒に行くだろ?」
兄は自分には過保護だ。
「それは・・・僕ちょっと用事があって」
「じゃぁそれも付き合ってやる」
非常に過保護だし優しいのだけど今はそのタイミングじゃないんですお兄様。
「あーっ・・・でも・・・でも・・・」
「何だ?お兄ちゃんに何か隠し事か?」
「ち・・・違うよ・・・お兄様本まだ読んでるし・・・
ま・・・待ち合わせもたまにはイイかな・・・なんて・・・・・・・・」
やはりこちらはカイと違って一筋縄ではいかない。
ナオヤは少し思案する。
レリエは企みがバレたのではと焦り目を潤ませた。
何故だと考えていたが弟のその目を見てナオヤはもう思考することをやめた。
「わかった!!じゃぁ待ち合わせをしよう!」
「うん、絶対だよ、絶対来てね?」
レリエはそっと胸を撫で下ろした。
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