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「そうだな。
とりあえずはパーティで登録して
それぞれも個人でバッジを取得すればいいよ。
でも初心者の会員は受けれる依頼が少ないんだ、
だから俺のパーティで登録して
みんなで依頼をこなして会員ランクを上げたほうがいいと思うんだ」
「偉そうだがカイはそこそこランクが高いということなんだな?」
「うっ...それは...まぁまぁだな。」
「まぁまぁとはなんだ、ラモウ師匠に鍛えられた剣技がありながら
あの田舎街でぼんやり過ごしていたんじゃないだろうな?」
普通にしていてもクールに見えるナオヤの目元は鋭く細められ
凍てつくように冷たく見える。
「いやぁ..そんなことはないんだけど、
ホラ、俺がいたとこってワリに平和だろっ??
だからそ~んなに経験ptが手に入るような依頼は
あまりなかったわけなんだよな、
まぁ初心者から始まるよりは遥かにマシだぜ、なっ!?」
「まったく、師匠が家から必死に追い出そうとする訳だ。」
カイとナオヤは諸事情(詳しくは本編にて)で剣の師匠を同じくするのである。
「致し方ないな、しばらくはその方針でいくとするか。クレイヴァーもそれで問題ないな?」
ナオヤは先程から一言も発していない緑髪の男を一瞥する。
「・・・あぁ・・・問題・・・ない」
クレイヴァーはシャイであり、口下手なため口数が少ない。
時折いた事を忘れられることすらある。
こうしてカイ達一行は金策と日銭のためにこの国でしばらくギルドで稼ぐ生活を始めたのであった。
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