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瞼をゆっくりと開けると。瞳の先は暗い天井があった。1つの光のかけらも存在しない。真っ暗な天井がそこにはあった。しかし、その者は視覚を失った訳でもなく、地面に背中を向けていた。ここはどこだろうか?私はどこにいるのだろうか?そういう思いを抱きながら、体を起こして周りを見渡すと何もない空間であった。ただただ暗い空間で、光もなければ太陽もない。しかし、部屋に明かりがあるように上から光が照らされてるような地面を自分の眼には写る。その景色を一言をいうと、無という言葉が似合ってしまう。なぜなら本当になにもない。瞳に写るものは遠くもなく、ただただ暗闇があった。地面は真っ白いタイルのようなものが永遠に続くように、凸凹もしない平面が続く。まさに無であった。それを見て、その者はただただ困惑をした…永遠に続く光景に絶望した…訳ではなかった。ただ安堵した。なるべくしてここにきたと安堵した。納得はしている。しかし理解が追い付かない。なぜここにいるのか。なぜここで目覚めたのか。なぜ眠っていたのか。そして…
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