計測開始

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計測開始

勢いよく玄関を出ると どちらも颯爽と自転車飛び乗った 「しっかり安全運転だよ?」 猫丸は自転車のかごにスッポリはまりながら心配そうに言った 「無理無理…全力で飛ばすからしっかり捕まっててよ。いい?」 「えぇ!?人にぶつかったら危ないっしょ?」 「田舎だから人いないじゃん。それにゆっくり行ってちゃ間に合わないから。5分以内に遅れたらまた水入りバケツ持って廊下に立たされるんだからね?」 それも男女関係なしに 腕が太くなるわ… 「いいじゃん、筋トレにもなるし。そのぷよぷよの二の腕もピチッと引き締まるんじゃないの?」 あんだと…この腐れにゃんこ ニートの分際で 私は猫丸を思いっきり睨んだ 「あ…はは…ね、ねぇ?ちなみにシートベルトは?」 「ねーよ、んなもん…」 美晴はペダルに足をかけた 玄関を出た時点でもうタイム計測は始まっているはず ぐずぐずしていられない 5分という時間との闘いが今、幕を開ける
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