愛の賛歌の書

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「薔薇」 薔薇たちが恥じらう 血の泪を流し 純潔を捧げて 獣の拙い愛撫を楽しむ 薔薇たちが戯れる 清き乙女のなりをすまして 曇天の暗き栄誉を冠の如く 薔薇たちが囁く 恋人を乗せて 刹那の中に久遠の情熱を見る 薔薇たちが語らう 美の秘密を 秘中の恋を 犠牲の愛情を
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