愛の賛歌の書

「情景」
華美な情景を思い描き
私は想念の中に悲しみを描いてゆく
月、狼、孤独、蝶、白い女、忘却
さはれ私の悲しみを彩る言葉を飾り
私の記憶を美しく飾る
私は詩吟を為し心豊かで
満たされる　私の魂は美しいものを追い
又悲しみにとらわれる
無常、虚空、虚無
私の画布を飾るこれらの言葉は
私を一層孤独にしてゆく
悲しみの果てに美しいものが生まれ
私の苦しみは一匹の胡蝶と化してゆく
夢の遺物のようだ