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遊び飽きたまろんは、ごろんと寝転がり、お腹を見せた。「撫でろ」のポーズだ。
なのに、ゆかたの上からお腹を撫でると「そこは違うにゃ」と怒られた。
どういうつもりでお腹を見せてるんだろう。謎だ。
苦笑いしながら顔をマッサージし、のどを優しく撫でる。まろんは目を細めて、ごろごろとのどを鳴らした。
たわいもなかった日常。
だけど、かけがえなかった日常。
まろんの存在が、どれほど僕を支えてくれていたのかを実感する。
「戻ってきてくれてありがとう、まろん」
まろんは僕を見上げ、にやりと笑った。いいってことよ、と言わんばかりの顔で。
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