8月15日

8/13

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
 遊び飽きたまろんは、ごろんと寝転がり、お腹を見せた。「撫でろ」のポーズだ。  なのに、ゆかたの上からお腹を撫でると「そこは違うにゃ」と怒られた。  どういうつもりでお腹を見せてるんだろう。謎だ。  苦笑いしながら顔をマッサージし、のどを優しく撫でる。まろんは目を細めて、ごろごろとのどを鳴らした。  たわいもなかった日常。  だけど、かけがえなかった日常。  まろんの存在が、どれほど僕を支えてくれていたのかを実感する。 「戻ってきてくれてありがとう、まろん」  まろんは僕を見上げ、にやりと笑った。いいってことよ、と言わんばかりの顔で。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加