8月15日

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 まろんと一緒にいると、時間の感覚がなくなってしまう。  いつの間にか、部屋の中は暗くなっていた。    空は夕暮れ。  ひぐらしの鳴く声が聞こえる。  部屋の照明をつけた。  部屋が明るくなってから気づいた。  まろんの猫耳が透けていることに。 「まさか、もう…。嘘だろ…」  まろんは窓から見える夕焼けを見上げた。  自分が帰るべき場所を探してるみたいに。   「まろん、いかないでくれ。 お願いだから、ずっと僕のそばにいてくれ」  せっかく戻ってきてくれたのに。  やっと再会できたのに。  無意識のうちに涙が一筋、ほおを流れ落ちていた。僕はもう、まろんのいない日常には耐えられない。
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