8月15日

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「しかたないにゃあ、直樹は」  やれやれという顔で、まろんは近づいてくる。  背伸びして、鼻と鼻をこすり合わせる。  猫の最上級のあいさつ、鼻チューだ。 「そこに座れにゃ」  僕が正座すると、まろんは僕のほおをザリザリと舐めてくれた。  毛繕い。信頼と愛情を伝える行為だ。  最後にほおをかぷっと甘噛みされた。  ほのかな痛みが「しっかりしろよ」と言ってるみたいだった。
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