8月15日

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 まろんは天国に帰っていった。  たくさんの思い出と、新たな思い出を残して。   「まろん…!」  ゆかたを抱き、みっとも悪くわんわん泣いた。  ただただ涙に任せ、一晩中泣き明かした。  朝日が昇るころ、涙が枯れた。  鼻をすすってから、僕は紙と鉛筆を引っぱり出した。  今こそ描かなければ。  まろんのかわいらしさ、優しさ。まろんの全てを紙の上に表現したい。  それが僕にできる、まろんへの唯一の恩返しだ。
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