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まろんは天国に帰っていった。
たくさんの思い出と、新たな思い出を残して。
「まろん…!」
ゆかたを抱き、みっとも悪くわんわん泣いた。
ただただ涙に任せ、一晩中泣き明かした。
朝日が昇るころ、涙が枯れた。
鼻をすすってから、僕は紙と鉛筆を引っぱり出した。
今こそ描かなければ。
まろんのかわいらしさ、優しさ。まろんの全てを紙の上に表現したい。
それが僕にできる、まろんへの唯一の恩返しだ。
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