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まろんの存在は、僕の創作意欲を刺激した。
「雪月花 国際日本画公募展」で特別賞を受賞した作品だって、まろんを描いたものだった。雪で遊ぶ猫と、つばきの花。「躍動感がある」「色合いが美しい」と評価された。
まろんに遊んでもらってるだけで、作品の構想が次から次へと湧いてきた。三か月に一枚というハイペースで作品を描きあげていった。
…押入れの奥で冷たくなっている、まろんを見つけるまでは。
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