8月15日

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 コンビニで猫用レトルトパウチを買いこんできた。  しらす入りまぐろ味、かつお味、鶏ささみ味。  どれも、まろんの好きだった味だ。  プラスチックのお皿に移し、まろんに献上する。 「ごはんにゃーっ!」  まろんは嬉々としてお皿に顔をうずめ、がつがつと食べ始めた。  …本当に猫なんだな、この子。 「それにしても、これはまずいな…」  ヌードデッサンの経験があるから、女性のはだかは見慣れているつもりだった。だが、はだかの幼女が動物スタイルでエサを貪り食っている姿は、なんと言ったらいいだろうか…、そう、絶妙にアブノーマルだ。 「服を買ってこよう」  まろんが食事に夢中になってる間に、僕は女児用の服を買うべく、暑い町に繰り出すことにした。
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