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会社は軌道に乗り、初期のアルバイトを社員とした。その社員たちが優秀な知人友人を紹介してくれた。こんなに優秀で魅力的な若者がどこに隠れていたのだろう。このネットワークは素晴らしく、私がどうこうしなくとも、会社はおおきくなっていった。
そのころ、二人目の子供ができた。うれしかった。ひとりでもうれしかったのに、それが倍。咲希子にも感謝だ。
社員たちも皆よろこんでくれ、家を建てたらどうかと進言してくれた。更に社屋も大きなものにしましょうと。
私はそれらを拒んだ。それならば、先に社員の福利厚生を充実させようと言った。が、社員たちは、社員が夢を見られる社長であって欲しいと言うのだった。
私は良い社員を持った。それならば両輪でいこうと決めた。
社員たちには考えがあった。もちろん慕ってくれていたのは確かだが、家や社屋にからめて、土地、不動産業を模索していたのだった。
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