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寂しい
夕焼けが泣いている
腫れた目蓋の様な擦れた赤に
藍がそっとシーツをかける
凍える背中は震えながら
為すところなく暮れていき
その寂しさは切なさに
その寂しさは苦しみに
胸を締め付ける様な無言の色が
地平線に隠れる様に訴える
溶けるように 底に沈み
消えていくあなた
安らかに眠り
刻の裏側で
幸せに洗い流してもらいなさい
あなたの全てが
悲しみで汚れちまわないように
※中原中也ちょっと引用
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