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「あぁ、僕とっても幸せ。このまま、死んじゃいたいくらい幸せ」
「滅多なことを言うんじゃない」
物憂げな露希の言葉を、誠は強く制した。
「死んじゃだめだぞ、露希。生きてさえいれば、良いことがきっとある」
「うん。ごめんなさい」
そう、生きてさえいれば、誠さんにまた会えるかもしれないのだ。
たとえ、組長のものになっても。
「愛してるよ、露希」
「僕も、誠さんのこと愛してる」
囁き合いながら、いつしか二人はまどろんだ。
そして翌日、朝日はいつものように昇った。
だが、特別な一日が始まった。
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