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何故、此処に爆弾がっ……!
会社のお昼休み。
胡麻子は処理済みの書類が山と積まれている人気のない資料倉庫で固まっていた。
告白するため、張矢課長を呼び出したのに、スチール棚に明らかに時限爆弾のようなものがあったからだ。
しかも、いつからスイッチが入っていたのか、爆発するまで、あと五分しかないようだった。
……か、解除しなければ、と束ねられたダイナマイトの上に載る真っ白な箱の中で、どんどん減っていくデジタルタイマーの表示を見ながら胡麻子は思う。
悩んで悩んで、ついに告白しようと課長を呼び出したのだ。
何人たりとも、この告白は邪魔させないっ!
と胡麻子は透明なケースの中の爆弾を見ながら思っていた。
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