何故、此処に爆弾がっ……!

9/18
前へ
/18ページ
次へ
 でかいダイナマイトがしばりつけてあったわりには、爆発はしょぼかった。  ダイナマイトがしけっていたのかもしれない。  もちろん、爆発物処理班は間に合わず、爆発したあとにやってきた。 「お兄さんはどの人だ」 と胡麻子は研介に訊かれたが。  ざっざっざっとやってくる爆発物処理班の人は全員、防爆防護服を着ていて、誰が誰だかわからない。  がっつり身体を覆っている草色の防護服に、顔を覆っている同色のヘルメット。 「……まるで宇宙人ですね」 「宇宙服だろ」 というやりとりをしながら、ふたりは彼らを見ていた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

683人が本棚に入れています
本棚に追加