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でかいダイナマイトがしばりつけてあったわりには、爆発はしょぼかった。
ダイナマイトがしけっていたのかもしれない。
もちろん、爆発物処理班は間に合わず、爆発したあとにやってきた。
「お兄さんはどの人だ」
と胡麻子は研介に訊かれたが。
ざっざっざっとやってくる爆発物処理班の人は全員、防爆防護服を着ていて、誰が誰だかわからない。
がっつり身体を覆っている草色の防護服に、顔を覆っている同色のヘルメット。
「……まるで宇宙人ですね」
「宇宙服だろ」
というやりとりをしながら、ふたりは彼らを見ていた。
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