2-Love

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 誉の若い情熱と、不器用な優しさは、その覚悟をぐらつかせる。 「――いいから、来い」 「だ、だけど……」  先程は自分の欲望を優先させて、聖の身体に負担を掛けてしまった。  今直ぐにでも侵入したいのを必死に堪え、誉は訊ねる。 「本当に、いいのか?」 「ああ」  その甘い声に、脳髄が痺れた。    暴走しそうになる獣を抑え込み、極限まで己を律しながら、本当にゆっくりと男根を侵入させる。 「うぅ……」  熱く蠢く肉壁の絶妙な締め付けに耐え切れず、誉の呻き声が漏れる。  気を抜くと、途中で根負けして放出しそうだ。  その前に、ガンガンと奥を突いて快感の絶頂を極めたくなる。 (それはダメだ、まだ――)  誉は苦悶の表情になり、額に血管を浮き上がらせながら、その欲望に耐える。  そうして、聖が望んだように、ゆっくりと奥の方を抉るよう腰を動かした。  すると、ずっとうつ伏せだった聖の身体が、魚のようにビクリと跳ねる。 「んぁ!」 「っ!!」  その瞬間の締め付けたるや!  とても誉には耐え切れるものではなかった。  たちまち、熱い肉筒の中へと精を放出してしまう。  だが、ここでリタイアはしない。  まだまだ、身体の芯から熱く滾って来るものがある。  その所為か、放出したにもかかわらず、いまだ誉の男根は力を失っていなかった。  誉は抜かないまま、幾らかの余裕を以て、奥のコリコリした部分を先端で刺激する。  すると、明らかに先程までと違う声音の、甘く鳴くような喘ぎが聴こえた。 「あ、あ、あ……んぅっ!」  跳ね上がる背中に、緋色に染まる全身。飛び散る汗までが甘い香りがする。  聖が、本当に本気で感じ始めている事を知り、誉は自信を取り戻した。
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