6-黒と金
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ほんの一瞬の逡巡ののち、私は声のした方を振り返った。 「そうでしょ?」 声の主は、救命士の制服をきちんと着こなした黒髪短髪の好青年だった。 ──いや、違う。 「──泣き虫就活生ちゃん?」 いたずらっぽく笑うその表情は、あのヤンキー救命士のものだった。 -END-
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