2-目覚めたら

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「ちょ、ちょっと、待って!」 ほとんどされるがままになりながらも、なんとか抗議の声を上げる。 が、彼に手を緩めるようすは見られない。 ……いや、何かがおかしい。 「はいはい。おとなしくしようね~」 小さい子をなだめるように言いながら、彼は手際よく枕元を弄っていく。 ──ん? 「ほ~ら、急病人は急病人らしく」 彼がそう言ったところで、私は思わず抵抗の手を止めた。 「……急病人?」 どういうことだろう。 じっと見つめると、彼もこちらを見つめ返してきた。
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