2-目覚めたら

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「……それに。まあ俺が言うのもなんだけどさ、目が覚めた時に服脱がされてたら違う心配しない?」 彼の言葉に私は目を瞬く。 「え? だってさっき……」 襲わなかったじゃないか──「続き」をしようとか思わせぶりなことを言いながら。 「続き」とは結局、熱中症患者への「処置の続き」だった。 「……あなた、ほんとは何者なの?」 するとヤンキーくんは肩越しに振り返り、にこりと笑って言った。 「俺? 俺ね、実は救急救命士なの。星条総合病院の」 「……はい?」
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