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「それは……だって……」
夏物を買い直す余裕がないから!
いや、そりゃあ明日の食事にも困るというほどではないけれど、それでもすぐに使わなくなるものに数万円を叩く気にはなれないのだ。
「……君さ、俺が救命士って信じてないでしょ?」
話が思わぬ方向に飛び、私は面食らう。
「え? いや、別に……」
意外だったのは認めるが、信じていないというほどではない。
「それってなんでだと思う?」
まっすぐに目が合う。
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