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見た目で判断──していたのだろうか?
でも確かに、彼のこの見た目と救急救命士という職業が、私の中でうまく繋がらなかったのは事実だった。
反論できない。
私が何も言えないでいると、彼はふっと口調をやわらげた。
「勘違いしないでね。俺は君が『見た目で判断』してることを責めてるんじゃないから」
ということはつまり、それ以外を責めている、ということだ。
なんだか嫌な予感がする。
「でもね、そういうことがもしわかっていたとしたら、こんなスーツは着ないはず」
「──!」
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