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回転の鈍った頭をなんとか働かせる。
そう、私は面接終わりで、JRの駅まで炎天下を歩いていたはずなのだ。
あれ? で、その後は──。
「えっ!?」
驚きのあまりひとり声を上げてしまった。
(私、ジャケット着ていない! スカートも!)
よくよく見てみればシャツのボタンは全開で、透け防止に着ていたキャミソールがむき出しだ。
(何? なんで? 私、一体……)
部屋の中に人の気配は感じられない。
ということは、あまりの暑さに無意識のうちに自分で脱ぎ捨てたのだろうか。
でも、ジャケットもスカートもベッドの上には見当たらない。そばの床にも落ちていない。
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