2-目覚めたら

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回転の鈍った頭をなんとか働かせる。 そう、私は面接終わりで、JRの駅まで炎天下を歩いていたはずなのだ。 あれ? で、その後は──。 「えっ!?」 驚きのあまりひとり声を上げてしまった。 (私、ジャケット着ていない! スカートも!) よくよく見てみればシャツのボタンは全開で、透け防止に着ていたキャミソールがむき出しだ。 (何? なんで? 私、一体……) 部屋の中に人の気配は感じられない。 ということは、あまりの暑さに無意識のうちに自分で脱ぎ捨てたのだろうか。 でも、ジャケットもスカートもベッドの上には見当たらない。そばの床にも落ちていない。
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