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「とと、朝だよ。会社に遅れるよー。」
制服の上にエプロン姿の真梨乃がボクを揺さぶる。
「真梨乃、こんなものはこうすればいいのよ。
さっさと起きなさぁーい!!」
芹香が些か乱暴に布団を引っ剥がす。
「う〜ん、おはよう。」
半分寝ぼけながら二人に挨拶を返す。
「うん、おはよう。」
「起きたなら、さっさと朝ごはん食べなさい。」
二人からそれぞれ違う返事を聞きながら食卓に向かう。
食卓では花梨と梨世が朝食を摂っている。
「おはよう、花梨、梨世。」
「おはよう、とと。」
「おはよう、ととたん。」
花梨はなぜか二歳下の梨世より体が小さく、梨世にはどうやら不思議な力があるらしい。
「うー、乳牛を沢山飲めば大きくなるかなー?」
「花梨、乳牛は大きくて飲めないから、飲むなら牛乳にしような。
仮に飲めてもなんか、かわいそうだし。」
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