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『そうか、熱心な部活なんだね』
そう返信が返ってきたので、いいぞとばかりに畳み掛ける。
『そうなの。そうなの。毎日部活で他の事なんて全然出来ないくらい』
忙しいアピール成功!そうほくそ笑む。ふふ、生き永らえたかな。
『じゃあ、夕方からにしようか』
……夕方?から?
慌てて画面をスクロールして自分の送ったメッセージを確認した。
……毎日毎日夕方までびっちり。
……他の事なんて全然出来ないくらい。
つまり、夕方以降は何もしていない。って言ってしまっている。迂闊。
駟不及舌!!
とか思っている場合じゃない。つか、言っただけなら何とか誤魔化せるけれど、文字になってるしなあ。
ああ、大して賢くなかった事が悔やまれる。
返信出来ずに既読だけをつけてしまった。
畳み掛けるのは私だけではなく……
『早速だけど、明日の夕方校門のところで待ってるね』
人生で一度くらい“彼氏”という人がいる人生を経験してみたかった。
『はい、5時くらいでお願いします』
そう返信してため息を吐いた。
……挙げ句、学校に行かなくてはならなくなった。
私は明日死ぬのでしょうか……。
私のあまり賢くもない頭ではあのキレ者に敵うわけもなく、逃げ切れる名案も思い付かない。
誉田昂良は何故女子に人気があって、何故あの二人と仲良しなのだろうか。塔ヶ崎くんは何かわからなくもないけれど、あんな太陽みたいな日野くんは、仲良くやっているのだろうか。
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