0人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりとめのない夜の歌」
四角い部屋で真っ暗の部屋の中にいると
夜がつくった海の中にいるみたい
ひんやりとした空気が心地よく頬をなでる
闇が優しくすべてを包み込む
ちらちらと色とりどりの光の粒が泳いでる
けれど手は静かに空気をつかむだけ
しんとした音の泡の中
温かさにつつまれただゆらゆらとどまっている
今こぼれ落ちる涙は泡が落とした海の涙
そんな風に偽装して
今見てるのは明日になったらきっと朝日に溶ける夢
「星の砂が本当に星屑だったら良かったのに」
そんなことを考えながら静かに沈んでく
最初のコメントを投稿しよう!