ショートショート

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「とりとめのない夜の歌」 四角い部屋で真っ暗の部屋の中にいると 夜がつくった海の中にいるみたい ひんやりとした空気が心地よく頬をなでる 闇が優しくすべてを包み込む ちらちらと色とりどりの光の粒が泳いでる けれど手は静かに空気をつかむだけ しんとした音の泡の中 温かさにつつまれただゆらゆらとどまっている 今こぼれ落ちる涙は泡が落とした海の涙 そんな風に偽装して 今見てるのは明日になったらきっと朝日に溶ける夢 「星の砂が本当に星屑だったら良かったのに」 そんなことを考えながら静かに沈んでく
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