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殆どの客が納得してその値段を受け入れてくれるが、時として、「それはセール品だよね」とか、「別の表示はもっと安かった」と言ってくる場合、客の言い値をそのまま打つこともあり、だと知った。
他のキャッシャーたちも同じようにやっている。郷に入っては郷に従え、だから、私も同じようにやる。
そんなことがまかり通るのだ。
Customer is always right.(お客様はいつも正しい)
私はそのうちに、どうしても値段がわからないときはまず、客にいくらだったかを訊ねることにした。そしてそのままの言い値、もちろん、それらしい値段だったらだが、それをそのまま打つことに。
もし、それが成り立たないのであれば、きちんとすべての値段を正しく入力しておけっと本部の方に怒鳴ってしまいそう。
そんな小姓たちも中々来ない場合がある。特に7時以降には帰ってしまった小姓も。そんなとき、店を閉める係のけっこう上の人が、「なに?」って来たこともあった。
最近では、私も知恵がついて、客にもその値段がわからないと「私が値段をチェックしてくる。どこの商品棚にあった?」と訊ねるようになった。
すると、客が自ら行くと言い出す。それを一度手にしている客自身がそれがどこに並んでいたかよくわかっているからだ。
そんな感じの誘導で、客をパシリのように使っているいけない私。でも、本当にお客さんの方が早いのだからしかたないよね。
キャッシャーって、何様?
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