ハードボイルド卵 2

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「なるほど!目の前の欲望に捕らえられて本質を見失ったんですね!」 「そう、パピコはデザートにするべきなのに 馬鹿な奴だ。しかも何故今、定番を買うんだ。いまは限定の味があるというのに。理解できない。」 ガチャッ いつの間にか卵の手にはスナイパーが使う銃が握られていた。その照準は電子レンジ。 「みてろ、ウズラ卵。一発で決める。」 「アニキーッカッコイイ!俺、温泉卵になっちまう!トロけるーっ!」 ズガーンッ ズガーンッ ズガーンッ 『あたため』『1分』×2回 卵の銃声と共に電子レンジのスイッチが入る グルグルと回転するレンジのテーブル。 そして...... バン!! 凄まじい爆発音がレンジの中で起こった。 衝撃で一瞬わずかに飛んだレンジ本体。 「な、なんだぁ!一体!!」
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