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ミカエルとの出会い
ここは≪ステッキ・テンシ・サイコー星≫の宇宙管制局。
「先輩!先輩!」
メガネをかけた天使が髭を生やした先輩に話し掛ける。
「なんだ?」
パソコンをいじっていた先輩がメガネに答える。
「この星に謎の物体が向かってきています。」
「何?映像を出せ!」
「分かりました。」
巨大モニターに映し出される謎の物体。
「なんだこれ?試験管…?」
「内部から生命体反応がするのですが…。どんな姿なのかは確認できません」
先輩は顎に手を当てしばし考え、やがて口を開く。
「この物体が落ちる地点に、建物はないな?」
「はい」
「天使もいないな?」
「はい。落ちる地点は草原です。周りに天使の姿もありません。」
「それじゃあ迎撃はしなくていい。ひょっとしたら旅行客なんてこともあるかもしれないからな。まぁ、一応、軍隊に連絡して現場に行ってもらおう。」
「はい」
(旅行客がこんなもんに乗ってくるかよ)
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