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(まずいよなぁ…。この状況。交差点のど真ん中で軽トラが死んでんだよ?)
とりあえず馴染みのレッカー屋さんに電話して、すぐに来てもらえることにはなったが…。
当然、周囲ではクラクションが嵐のように鳴り響いて…。
いない!
(どうしたんだろ?やけに静かやん。)
不審に思い、軽トラから降りてみたら…。
周囲のドライバー達が、一様にある方角を眺めているのに気付いた。
(一体何を見てんだ…。あ、火事だ!)
ドライバー達と同じ方向へ視線を向けると、すぐそこの住宅から黒煙が上がっていた。
軽トラの死骸から50メートルほど先だ。
めちゃ近いやん!目と鼻の先やん!
建宮なぜ気付かなかった!
「すげぇ人だかりが出来てる…。俺も行ってみよう。」
建宮はそう言い、軽トラを置いて火事の現場へ向かった。
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