住み処

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「頼むって。息子さんを見殺しにするの?」 「いや…。お前が行けよ。」 「えっ…。嫌だよ。だって怖いじゃん。」 「ふざけんな(笑)俺だって怖い!一般市民を火事現場へ放り込もうとするお前も怖いけど…」 「そんなこと言わないでさ、頑張ろうよ?いい社会経験になりますよ!」 「その経験を社会で活かす前に死ぬわ!」 「もう…。こうしている間にも、息子さんの命の炎が消えてしまうよ?どうするの?」 「お前らが早く火事の炎を消せや!」 「これじゃ(らち)が明かないな…。全く…君が早く火に飛び込まないからだよ(笑)」 「なに笑ってんだよ(笑)」 「君の方こそ(笑)」 「「ははははは(笑)」」 「てめぇら二人でさっさと息子を助けに行けや!」
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