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炎が物凄い勢いで、建宮と消防隊員を威嚇する。
しかし、二人は止まらない…。
この燃え盛る炎と黒煙の中に残された一人の男の子を助け出すために…。
「あかんて…。死ぬって…。むちゃくちゃだわあの人…。全く…あなたのせいで大変な目に遭ったよ。」
「こっちのセリフだ!」
「女性の話では、息子さんは2階の自室にいるって話…。」
消防隊員は急に口を閉じた。
「どうした?喋れよ!喋りまくって黒煙をどんどん体内に入れ…ごほっごほっ」
つーかこいつらよく平気だな。周り火の海だぜ?
「あそこに人が倒れて…いる…。」
消防隊員が指を差した先には、一人の男性が横たわっている姿が!
………。子供?
子供……。
メタボ?
(息子…?随分と巨大な男の子だな…。)
横たわる男の子の背丈は、建宮とさほど変わらないくらいだ。
しかし、体積というか、面積?がかなり巨大だ。
顔は小学生くらいだが、体つきは相撲取りだぜ!
「………。あれ連れてくのは無理だわ。帰ろ?」
「燃え尽きてしまえ!外道!」
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