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うつ伏せで倒れている建宮の横で、腕組みをして立っているデーモン。
その姿はまさに……。
悪魔だ。
「た、助けに来るの……はや…。」
「用事があってな…。お前の臭いをつけてきたんだ♪」
(臭いだと、なんかくさそう…。匂いって言ってくれねぇかな…)
「そら、さっさと出るぞ。」
そう言うと、デーモンは建宮のズボンのベルトを掴んだ。
「あっ、まて……。まだ…人……」
「他の奴らはもうミカエルが連れてった。」
(ミカエルも来てくれたのか…。それなら俺もミカエルに助けてもらいたいな…。)
「そら、行くぞ。はい、ジャーーンプ!」
デーモンは建宮を脇腹に抱えて家の天井を突き破った。
(だってこうなるもん…。)
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