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アプリの概要欄にはマスコットキャラクターの言い回しでこう紹介されていた。
【やあ。ボクの名はビスケ。ボクを可愛がってくれる飼い主のご主人さまが大好きなワンコロだワン!
……でも、ご主人さまはほんとにボクのことを分かっているのかな?
あ、そうだ! クイズでご主人さまのボクに対する理解度と愛情度を確かめよう!
──全問正解できて当然だよね?】
バスが来るまでの少しの間、俺はこのクイズに挑戦してみることにした。
──ゲームを始めてから七問目。いまのところ全問正解。
──あれ、これ意外とおもしろいぞ。
出題される内容は選択形式ばかりで、四つのワードから答えを選ぶものが多かった。犬に詳しくなくても簡単な難易度でテンポよく順調に進んでいった。
俺はしばらくゲームに夢中になり、気がつけば残り一問で最終クイズにまで進んでいってた。
はっと我に返って時計表示を見る──バスが来るまでまだ六分ある。これなら最後までイケる!
俺は最後のクイズに挑戦することにした。
すると、画面が次なるクイズに移動し、出題が表示された──
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