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とりあえず、少しでも証拠を残そうと思って、何故かポケットに入っていたボイスレコーダーを取り出した。
はい、ポチッと。
「じゃあ、さっきも伝えたとーり爆弾ゲームをしたいと思いまぁす。
ルールは簡単だよぉ。施設内の爆弾を止めればいいだけっ、ただしィ止め方はそれぞれ違うからねぇ
アハっ。制限時間は3時間、せいぜい頑張ってねぇ。」
いちいち腹立つ声色だな。
それにしても、裏がありそうな説明だ。
参加者は全員なのか、止められなかったらどうなるのか、
そしてこんな大人数、誰かしら逃げ出す人が出てくるだろう。対処法は爆発なのか。
「色々謎すぎて、イライラする」
「同感。奴らだいたい目的があんのかなぁ?」
スマホをありえない速さで操作しながら、アレンがぼやいた。
「さぁな」これしか俺には言えなかった。
ブツッ。
周囲の電気が消えた。それと同時に多分、またマイクスイッチが入った。
「あ、伝え忘れてたんだけどぉ、このゲーム参加できんの''特別入場者''の20人だけだから。
あとの人たちは、ステージエリアのショーホールにすぐ移動してねぇ。
逃げ出そうとか思うなよ、、こっちはまだまだ仲間いるからねぇ。
ドッカーンってね、、じゃ精々頑張って!」ブツッ
「「クッッソ腹立つ」」
幸か不幸か、俺たちは特別入場者だ。今にでも、それを証明するブレスレットを投げ捨てたい。
「あ、待ってラッキー!ネットワーク回復できた」
「ナイス、アレン」
すぐ様、あの人に電話をかけた。
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