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スタッ
勢いを殺しながら、
マリモと男たちのすぐ横に着地した。
あっぶね。もう少しで踏むところだった、、、
で、問題のマリモ、チワワズ、男たちはというと、
誰も彼も例外なく口をパクパクさせてこちらを凝視していた。
「は?」「ちょ!?」
何言いたいのか分かんないし、
めっちゃアホズラなんだけど。馬鹿に見えるぞお前ら。
さっきまでの騒々しい空間が一瞬で静まり返ってしまった。
俺のイライラまで冷めたし。
逆に冷静に戻り、感情任せ動いた自分に呆れてしまう
最近の溜まっていたイラつきも一緒に爆発したせいか
やっちゃったな、、これ以上目つけられてどうする
「はっ!?そ、空から人が降ってきた!?」
ようやく1人我にかえったみたいだ。
おい、指を指すな。そして空から人が降るわけないだろ阿呆が
その他の奴らも、集まってこそこそ話し出した。チラチラと俺の方を見ながら
「俺、頭おかしくなったのか!?」
「はんっ、元からおかしいでしょ。それよりこいつどっから湧いた!?」
「おい、元からおかしいってなんだよ」
「てかあの地味野郎誰?」
「ちょっと待って!よく見たら、あいつじゃん沢村瑞樹」
「おい、聞けよ!」
「俺らどうすんの!?」
勝手にあちらでお話が進む中俺はどうしようか迷っていた。
当初の目的はうるさいこいつらを消す事だった。(物騒だなおい)
で、思いの外、マリモという標的を忘れ去り、多少静かになった。←イマココ
そんで、もう此処には用がない俺はちゃっちゃと退散しようって話なんだけど
進もうとしても進めない。
誰かがものすごい力で、離れようとする俺の動きを妨げる
でさ、俺の手を掴んでいる方はどなたー?
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