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誰だよとか思いながら振り返ると
「げっ」
こ い つ か よ!
「お前誰だよ!オレを助けにきてくれたのか!!」
「うわぁ」
掴んでいたのは1番嫌なマリモくん
相手に喋る気すら無くすビックボイスとマシンガントークに
顔が引き攣るのがわかる。
こいつ、、さっきまで静かだったからって油断してた。
とりあえず、
「手を離してもらえませんか?」
「なんでだよ!オレたち友達だろ!!」
だよな。話通じないことぐらい分かってたわ
てか痛い。掴まれている手には跡が残るんじゃないかと思うくらい、強い力が
加わっている。痛みで顔が歪む
「お前!モブだろっ!!!」
「やっぱり俺が好きなのかっ!!」
でも、案の定そんなことは知ろうともしないこいつは喋り続ける
それが災いに転じまくった結果だろうか、俺の耳に話し声が聞こえた
「こっちか制裁現場は」
「ええ、目撃情報では校舎裏に生徒が複数入り込んだと」
まずい。最悪の結果が思い浮かんだ
あの声は間違いなく風紀委員だろう。しかも委員長の方
見つかったら、即風紀委員室行きだ
そうなったら、、、、確実にアレンにドヤされるっ
制裁メンバーもいつの間にか逃げている
きっと俺という乱入者からバラされるのを恐れて逃げたんだろう
思い切った俺はマリモの手を引いて反対校舎に駆け込んだ。
なぜマリモを連れてきたかって?
んなの証拠隠滅に決まってるだろ。
あのままこいつを残したら、制裁は起こったということになる
そうなれば俺が関わっていることも露見する
せっかく落ち着いたのに、これ以上生活乱されてたまるかっての
だからマリモを連れ出せば、何も恐れることはないっ!と言いたいところだが
こいつの事だ。絶対誰かに話す
よしっ
記憶消すか、こいつの
俺頭良くない?
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