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てな感じで俺は金儲、、、ゴホンッ。ちょっとしたお遊びを楽しんでいた
この後に待っている地獄を知らずに。
「うわすげ。こんなに集まったんだけど。」
俺が画面を見ながら、内心ニヤニヤしていると、大変馴染みのある気配が近づいてきた。
げっ。まさか、、
周りを見渡したが、勿論すぐに隠れられる場所なんてない。
やばい。
「どうかしたのかい?」
「あいつが、、アレンが来るっ」
「ああ、なるほど、、」
俺が焦っているのに、アレンの名を聞いた途端、我関せずといったように仕事に戻る聖夜
クッッソ
バンっ
大きな音を立てて理事長室の扉が開かれた
案の定、そこには疲れた顔をしたアレンが
あ、これまずい
固まったままのシフォンと目の前のアレン。目が合うのは必然だった
何かを瞬時に悟ったシフォンは逃げようとした。が、アレンの方が速い
後退りする間もなく、大股で近づいてきたアレンに腕を掴まれ、完全に逃げ場を失った
「シフォン、、?ふ、ふふ、今までどこにいたのー?
まさか自分だけここに逃げ込んだり、、なんてしてないよね〜?
この俺が死にそうな思いしてんのに?ねぇ。
…………ふざけてんの?」
「滅相もない」
真っ黒な笑顔、笑ってない目、真っ黒な腹、黒さ全開で迫って来るアレンに冷や汗をかく。
ちょマジギレしてるってこいつ。
聖夜に助けを求めようと聖夜の方を見るが、まずこっちすら見ていない始末
見捨てられた、、、
「ちょっとシフォン?聞いてんの?」
「聞いてる聞いてますって」
「お前だけずるい。いないと思ったら聖夜のとこいるし、
どーせ、、また趣味の悪い人間観察でもしてたんでしょ。」
バレてら。
それよりもお前に言われたくない。俺と同類の癖に
「悪かったってば」
未だに黒い微笑みを浮かべるアレンに、苦笑いしながら謝る。
これでアレン見て大笑いしてた。なんて言ったら本格的にキレられるかも
これは封印しておこうと心に決めた。
しかし、勘のいい幼馴染様はやはり厄介だ。
「まさか、なんか隠したり、、してないよねぇ?」
「してない、してないって」
「ふーん。そういうことにしといておく」
え?、、、、、ラッキー?
「だって、トラブルが寄ってくるようなシフォンに何もないわけがないから
今更だったねー」
………そうですか。
突っ立ってる俺を受け流し、いつもの笑みに戻る。
「あっ聖夜。鬼ごっこ終わるまで俺もここにいるからね〜」
そう言ってアレンはソファーに腰掛けた。
「あっシフォン。後で覚えとけよ。ね?」
ハイ
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