めんどくさがり系男子の非日常

転入

　ああ、ちなみに今の俺は変装している。

　理由は単純で身バレを防ぐため。この学園は所謂お金持ち学校。
　一部を除き、御曹司たちの集う場所である

　これでも俺は世界的大企業社長の息子。そして音楽業界じゃそれなりに有名。のはず、、？
　なるべく顔は晒さないようにはしているけど、バレると色々めんどくさいことが起きるっていうのは
　目に見えている。

　それにアレンが言うにはここ、ホモandバイの集まりらしい

　偏見は無い。強いて言うなら少し驚いた。
　日本は、性別に関して厳しいと聞いていたから。

まあでもそんなことはどうでもよくて。とにかく俺は目立ちたくない。
折角の休暇だ。できるのなら少しでも人の目から逃れたかった。

そんな願望の結果、黒髪黒目、めがねありの根暗に分類される見た目へと進化を遂げた

身だしなみにはそこそこ気を使う父にも、この格好は褒められた。なぜか

　　前の姿じゃ襲われる！とかぼそっと溢すのは聞こえたけど

　自分の顔が整っている事くらい、自覚している。
　しかし、だからと言ってそんな簡単に襲われる訳がないだろう？

　名前も見た目にあうようにと、沢村瑞樹と変えた。

そしてその後学園についてアレンに叩き込まれた。
万が一襲われたらタマ蹴ろとか、親衛隊とか腐った男子がいるとか

その時は適当に聞き流したが、
今思えば、だいぶ濃すぎる内容。

そういえば、、アレンが言ってた。’マリモ' には気を付けろって。
　マリモってそもそも何？
　結局どーゆう意味なのか理解出来ないままここに来てしまった。

　　　それよりさ。俺、いつまでここにいればいいの？