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目の前に広がる、アトラクションの数々に目を見張った。
「うわ、、ぁ、、」
「え、、すっっご、、」
これは想像以上だ。
園内に人が少ないおかげか全体を見渡すことができるため、余計に広さを感じる。
しかも、久しぶりの休暇。
「アレン、あれに乗るぞ」
シフォンのテンションは爆上がりだった。
「え?シフォン?、、って早っっや!?」
【○ュピター】
「世界最速のジェットコースター」
目に留まったこのキャッチフレーズには興奮しか湧かない。
気づけば足が勝手に動いていた。
「シフォン、、、ってジェットコースター?」
「ああ」
「え、、、めっちゃおもしろそーだねぇ」
「行くぞ」
アレンの姿を確認した後、施設内に足を踏み入れた。
中にはスタッフの姿しか無い、これは好都合。
「お客様、帽子はお取りいただくようにお願いいたいします」
だって、あまり人に見られたく無いから。
帽子は取るけど、フードは取らない。どうせ、脱げるだろうけど。
セーフティーガードが降ろされ、隣の満面の笑みのアレンを見た。
「お前、いい笑顔だな」
「だってさぁ、世界最速だなんて興奮するでしょ。
他に客がいないのが残念だけど」
「なぜ」
「えー、人が怖がる姿とか驚くところ見たら、余計面白くない?」
「、、、お前、趣味最高に悪いな」
出発する直前なのに緊張感のかけらもねぇ空間。
それを破ったのは、コースターの発進、、、ではなく。酷く聞き覚えのある声だった。
「ちょっと待てよ!!!!!オレたちも乗せてくれ!!!」
は。
モジャモジャが、、、、?いるだと、、、!?
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