遊園地

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開園後、早くも1時間。突然の事だった。 園内に流れる音楽がぶつっと切れたかと思うと、園内アナウンスを知らせる軽快なチャイムが鳴り響いた。 不自然さに一瞬アレンと目が合うが、すぐさま逸らして辺りに視線を向けた。 しかし腐っても、大遊園地。 広さといい、人の多さといい全てが異常だ。アナウンスなんて既に2回は流れている、それも迷子関係 客にとって、多少は注意を引くものであろうが大して気に留めるものでもない。 その証拠にほら、周囲の環境は何も変わっていない。 不自然だなんて、ただの思い過ごしか? ''ぶつっ''       「あ''あぁ''ーー、コレちゃんと入ってるぅ?」 え。 高くも低くもない。ただ、曲者感丸出しの、男の声が賑やかな園内に響いた。 続け様に「爆弾ゲーム」と告げる声。そして、おかしな笑い声を残してぶつっと切れたアナウンス。 嫌なざわめきが周囲を包み込んた。 聞こえてくるのは、不安要素を含む声ばかり。 軽快な音楽は戻ったが、正直、場違いすぎて気持ちが悪い。 そして俺の心は荒れまくりだ。どうしてれる、これは相当 「めんどくさい」 「本当シフォンは厄介事を引きつけるねー」 「俺のせいじゃねぇし」 とりあえず、人混みを抜け出してトイレに向かった。
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