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『『ドッカーッン''』』
「「っっ!??」」
多目的トイレに入り、鍵をかけてすぐのことだった。
遠くからではあるが、確かに今爆発音が聞こえた。
「どういうことだ」
「爆弾がもう破裂って早くない?」
勢い余って外に飛び出しそうになったが、扉を掴んで我に返った。
落ち着け。今行ってもどうにもならない。幸い、爆発場所からは遠いようだし、危険を感じる必要は無い。それに外には監視カメラもある。怪しい行動をとれば、、もしかしたらみられているかもしれない。
ふぅ、軽く息を吸ってポケットからスマホを取り出すと同時にアレンの方を見た。
「監視カメラハッキング、いける?」
「りょーかい」
「くっそ、園内のネットワークが完全に遮断されてるな。外に繋がらね」
情報収集しようにも、電波が阻害されているのか外に連絡が取れない。
警察にこれは回っているのか。
「できたよー、今そっちにも送るね」
「ああ」
悩んでいる間にも、時間は過ぎていく。
画面を見れば園内の様子がはっきりと映し出されていた。
「ちょっ、ここ」
「丁度ど真ん中だねぇ」
切り替わる映像を目で追っていくと、、見つけた。
爆発があったであろう場所。中央広場の鉄塔一番上。
見たところ被害はそこまで大きくない。多分これは警告に過ぎない。
でも、これで証明されたな。
「簡易テロか」
「うん、、シフォンどうしようか」
「せめて外と連絡をとれる手段があれば、、、
ピンポンパンポーン
「あ''ーー聞こえてる?皆さんご存知のとぉり、1個目が爆発しましたァ。
ほらぁ嘘なんかじゃないでしょぉ?
、、、てことでこれから言うことにさっさと従えよ?
ちょっとでも問題起こしたらぁ2個目がドカァーーンッだからねぇ」
チッ。
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