第1章 目覚める力

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父親と母親がおはようと言い、妹はソファーに制服であるセーラー服を着ながら寝っ転がっていた。 「おはよう、お兄ちゃん! 今日も寝坊で焦ってるね!」 妹である愛奈がクスクスと小さく笑っていると、伊織が起こしてよと愛奈の頭部を軽く叩いた。愛奈は伊織と同じ三階の自室で暮らしているので、伊織が起きていないことに気がつくはずである。 「お兄ちゃんの焦っている顔が朝から見れて幸せ!」 愛奈がそうソファーに寝転んでスマートフォンを操作しながら、伊織の顔を見て笑っている。伊織の父親は篁正人、母親は篁茉莉という名前である。妹は篁愛奈という名前である。 正人は耳にかからない絶妙な長さの短髪であり、その顔は目元が優しく優しい顔つきをしている。正人とは違い茉莉は片を数センチ超す長さの黒髪の長髪をし二重の目と鼻筋が通っている。正人は身長百七十五センチで茉莉は百六十五センチの美男美女夫婦として近所でちょっとした有名人である。 愛奈は十四歳でありながら年相応の見た目ではなく、伊織と同じ高校生だとよく見間違えられている。茉莉に似ているその顔と、茶色がかっているその肩まである長さの髪が綺麗だとよく言われている。身長は百六十センチ程度であり、くびれた腰回りや程よい大きさの胸が自慢でもある。 伊織は正人より少し小さい身長百七十二センチで、眉毛にかかる程度の髪の長さをしている黒髪である。伊織は痩せ型であるも鍛えていることが分かる身体つきをしている。茉莉と同じ二重の目と鼻筋が通っているその顔は愛奈から格好は悪くはないのにモテないのが不思議と言われる程である。
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