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伊織はそうみたいだなと返答をすると、クラス中のスマートフォンが一斉に鳴り出した。伊織たちは何が起きたんだと思い、スマートフォンを取り出す。スマートフォンの画面には国からの通知であり、伊織たちのいる地域に怪物が現れたと書かれていた。
「嘘でしょ!? この地域に怪物が出たの!?」
そう一人のクラスメイトの女子生徒が叫ぶと、教室中が恐怖に陥った。伊織も同じ敷地内にいる愛奈のことが気になっていた。
「慌てないで! 国の特殊部隊が出動したみただから、すぐに倒してくれるわ!」
そう言いながら教室に担任教師である三奈木が入る。三奈木は三奈木月日という名前であり、伊織たちの担任教師を四月から受け持っている。三奈木は身長が百五十五センチに黒いスーツを着ている。黒髪のショートヘアに目元がパッチリとしている童顔の愛らしい顔をしており、スーツからでもわかるスタイルの良さも顔と相まって人気の一つである。
「席に座って! 慌てなくて大丈夫だから! 怪物が出現したのはここから離れているから安心して!」
三奈木が両手で生徒たちに座ってとジェスチャーを交えて言っていく。すると伊織を含めた生徒たちは、出現場所が遠いと聞いて次第に落ち着きを取り戻していった。
「さ、落ち着いたところで出欠確認をするわよー」
三奈木はそう言いながら名前順に生徒たちの名前を呼び始めた。
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