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夕飯も食べ終わり、私はケーキを乗せる皿を出す。
「美紗子、どっち食べたい?」
勇輝がケーキの箱を開くと、フルーツタルトとショートケーキが入っていた。
違う種類を買って、選ばせてくれるのも勇輝の優しさだった。
「勇輝君は?」
「どっちでもいいよ。フルーツ好きだからって思ったけど、一応念のためだから」
確かにタルトには私の好きなフルーツがたくさんだった。
「じゃあ、こっちで」
久しぶりのケーキに心を躍らせていた。
「美紗子、嬉しそうで良かった。買ってきて正解だったな」
何にもない一日。
でもその一日をどれだけ楽しく過ごすか。
勇輝はその一日を輝かせてくれる。
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