時の囚われ

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 それ以来私、私は今までと変わらず正確な時を知らせ続けている。   「あと5分」無垢な主人は今日もその言葉を口にする。時が有限であることなど気にもせず、ただ今という瞬間を生きている。  だがそれでいい。時を知らせることが存在意義である私と違い、主人にはもっと多くの素晴らしい存在意義があるのだろう。   私は時間を知らせるだけの時の囚われに戻ってしまったが今は充実している。主人に時を知らせ見守る、そんな毎日をこれからも過ごしていく。
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